この記事で身に付くスキル
- Webライターとして稼げない原因が分かる
- 収入面での不安の乗り越え方が分かる
- 稼げるようになるための実践的な方法を知れる
そんな悩みを抱えている方に向けた内容です。
過去、僕自身もそうでした。
文字単価1.0円からはじめ、一日カタカタカタカタとキーボードを叩き続けても、収入は10万円に届かない。
通帳を開くたび、「Webライター、無理かも……」と諦めたくなりました。
Webライターをはじめてから5年。
今では月収50〜60万を得られるようになりました。
今回の記事では、フリーランスWebライターになりたての過去の自分に教えてあげたかった2つのことをお伝えしていきます。
- ズバリ、稼げなかった原因
- 稼ぐために一刻も早く取り組めばよかったこと
いつものように、可能な限り「今日から行動できる実践的な方法」に落とし込んでお伝えしていきますので、
現状を変えたいと悩んでいるWebライターの方は、ぜひ実践してみてくださいね。
Webライターと稼げなかった原因は「戦略」がなかったから
結論からお伝えします。
過去の僕が収入を上げられなかった原因はズバリ、「稼ぐ戦略」を持っていなかったことでした。
具体的に言うと、目標と、目標にいたるための道筋をきちんと考えられていなかったのです。
目標とは?
- いくら収入を得たいのか
- いつまでに稼ぎたいのか
- どのような働き方で得たいのか
目標達成に必要な道筋とは?
- 現在の自分自身はどこにいるのか
- どのような方向に努力すれば目標に近づけるのか
「とにかく文章を書いていれば何とかなる気がする」
「努力していればいつか報われるかもしれない」
そんな根拠なき希望だけを頼りに、毎日キーボードをかたかたと叩いていました。
目的地も決めず、地図も持たず、ただ「なんとか進んでいる気分」になって不安を晴らすため、毎日さまよっていたのです。
戦略を決める3要素「WILL・CAN・MUST」
ゴールにたどり着くための戦略を考えるようになってから、収益はあきらかに変化していきました。
働く時間も規則的になり、家事や子育てを両立をさせられる余裕も持てるようになりました。
収益を上げる戦略として考えたことは、次の3点です。
- WILL
- CAN
- MUST
「Will・Can・Must」とはリクルートが開発し、ほか多くの企業でもフレームワークとしてよく用いられている王道的な考え方です(略してWCMとも呼ばれます)
それぞれ具体的に説明していきます。
WILL
Willは英語で、「〜するつもり」など、未来に向けた意思を表しますよね。
ライターとして実現したいこと、挑戦したいこと、なりたい姿など、一言で言えば【目標】です。
CAN
Canは英語で、「〜することができる」など、能力を表します。
今の自分ができることや得意とする【強み】、反対に、苦手で克服しなければならない【課題】などが当てはまります。
MUST
Mustは、「〜すべき」など、やるべきことを表します。
戦略においては、Can(今の自分)とWill(将来の目標)との間にある【ギャップ】のことを指します。
収入を上げるためのシンプルな3ステップ
WILL・CAN・MUSTの3要素を用いた戦略の立て方は、非常にシンプル。
それでいて、本質的であり強力です。
次の順番に沿って考えていきます。
「Will・Can・Must」を用いた戦略の立て方
- WILL(=達成したい未来)を決める
- CAN(=現在の自分のステータス)を知る
- MUST(=WILLとCANの間に存在するギャップ)を埋める
【STEP1】WILL=ゴールを決める
はじめに、目指したいゴールを定めます
目標は誰かに見せて評価してもらうようなものではないので、まずは思いつくまま好きなように自由に考えてみてください。
ふだんは周囲に話せない「どでかい野望」から考え始めたって、もちろんOKです。
(ただ、今回テーマは「収入面に」限定して考えてみましょう)
「この年齢でチャレンジして笑われないか」「自分には高すぎるんじゃないか」といった"一般的な正しさ"は忘れて、
まずは自分が心の底から「こうありたい」と願う気持ちと素直に向き合ってみることが大切です。
苦戦する人は、お手本にしているライターさんや講師の方の特徴をとりあえず目標としてみるのもよいでしょう。
この後ブラッシュアップしていくので、とりあえず「こんな感じかな?」と思うものが決まれば次へ進みましょう
「こうなりたい」という思いを認識したら、それを「実現可能な目標」に変換していきます。
たとえば「たくさん稼げるようになりたい」では漠然としていて、ゴールを達成した状態も実現方法も分かりませんよね。
「3年後に年収500万円を超える」と変換すれば、具体的なビジョンと、ゴールに向けたペース配分がずっと見積もりやすくなるでしょう。
あるいは「3年後に500万円を貯金する」と変換したなら、
「稼ぐ」だけでなく「お金を減らさない(節約する)」という切り口からも、ゴール達成の方法を考えられるようになるかもしれません。
(補足)
「実現可能な目標に変換する」とは、けっして「身の程をわきまえた容易な目標に落とす」という意味ではありません。
「実現に向けて進めているかを明確に判断できる形」にする、ということです。
もう一度念を押しますが、目標とは、あなた自身が自由に決めるものです。
「実現可能な目標」に変換するときには、次の3つのポイントを心がけてください。
WII(ゴール)を考えるためのポイント | WILLの例 |
①可能な限り、「なぜ?」と深掘りしていく | 年収1000万円を達成したい →(なぜ?)生活費に余裕がほしいから →(なぜ?)健康的な食事がとりたいから →(なぜ?)年をとっても健康で暮らしたいから →(なぜ?)夫婦の時間を長く楽しみたいから ※「1000万円も稼ぐより今すぐ2人の時間を大切にした方がいいかも?」と思えば、「500万くらいがいいかな?」とまたスタートから考えてみましょう。 |
②抽象的すぎる目標だけにしない(具体的な目標もセットで考える) | △「なるべく早く経済的に自立したい」・・・抽象的で戦略が立てづらい
○「6ヶ月後に月収20万円を稼ぐ」・・・なるべく具体化な数に落とし込んでみましょう。数が正しいかは今あまりこだわらなくてOKです。とりあえずピンとくる数を入れてみましょう |
③長期的な目的だけにしない(短期的な目標もセットで考える) | △「30年以内には本を出版する」・・・遠すぎて今の行動に活かしづらい
○「3年以内に紙面での執筆を経験する」・・・遠い目標と関連がある目標を、少し手前の期間で設定してみましょう |
Willについてのおさらい
- WILLは、ライターとして実現したいことやなりたい姿を言語化した「目標」のこと
- まずは、本心に素直に向き合ってみることが大切
- その後、「実現可能な目標」に変換。大きな目標の場合、具体化かつ遠すぎない目標もセットで考えるといい
【STEP2】CAN=現状を知る
目指す行き先が定まったら、いまの自分の状態について確認しましょう。
本来、さまざまな切り口で幅広く考えてもらえればよいのですが、
今回は、WILLを考えたのと同様、「収入面」=稼ぐ能力に限定して考えてみましょう。
(もちろんお金を稼ぐだけがライターの能力とは思いません。今回はあくまで稼ぐ戦略を考えやすくするためです)
収入とは、おおざっぱに言うと、次の3つの要素に分解して考えることができます。
- 単価(1時間あたりに稼げる金額)
- 数量(本来使える時間 − タスクに費やしている時間)
- コスト(取材費などの支払い+税金)
得られる収入 = A(単価) × B(数量) - C(コスト)
収入に関して、以下4つの項目についてはなるべく正確に把握しておくようにしてください。
- 1時間あたりいくら稼げているか
- ライター活動に最大何時間使うことができるか
- その内、報酬につながらない作業にどのくらい費やしているか(通勤やメール確認など)
- 支払っているコストはいくらか
なぜ正確に把握しておいた方がいいかと言うと、稼ぎを上げようとするならこの4つのいずれかを工夫しなくてはならないからです。
反対に言うなら、これらを改善すれば収入は必ず上げることができます。
Canについてのおさらい
- CANは、現在の自分の状態のこと
- 収入に関しては、特に「時間単価」「稼働時間」「タスクに割いている時間」「コスト」の4点を把握するといい
【STEP3】MUST=ゴールと現状にあるギャップを埋める
ゴールと現状を定めたら、その間にあるギャップ、Mustを埋める方法を考えていきます。
収入を上げるためにやるべきことは、先ほど「Canを考える」ステップでも述べたとおり、以下4点の改善方法を考えることです。
収入を上げるために改善するべき4つのポイント | 改善施策の例 |
1.時間単価を上げる |
|
2.ライター活動に使うことのできる時間を増やす |
|
3.報酬につながらない作業時間を減らす |
|
4.コストを減らす |
|
Mustについてのおさらい
- Mustは、目標であるWillと、現在自分の状態Canとの間にあるギャップのこと
- 収入を上げるためには、「時間単価」「稼働時間」「タスクに割いている時間」「コスト」の4点に分けて改善策を考えていくのがいい
正直、このMustを考えるステップがもっとも頭を悩ませるかと思います。
ゴールにたどり着くための道筋には唯一の正解がなく、人それぞれの適性や環境によって、やるべきことはそれぞれ異なるからです。
ググっても、先輩ライターに聞いても、「正解」をそのまま知ることはできません
ただし、どのように正解を見つけていけばよいかという「押さえておくべきポイント」は存在します。
それは、「市場や環境をよく見る」ということです。
- Webライターは、一般的にどれくらい稼いでいるのか
- 世の中のどこにどのような需要があるのか
- 自分と同じようなライバルはどの程度いるのか
といった、Webライターの市場をよく調査することで、やるべきことが徐々に明らかになってきます。
Webライターの平均収入や稼ぎやすいジャンルなど戦略を立てるために知っておくべき基礎知識は、追って別記事にまとめていきます。
そちらを参考にしてください。
→【記事準備中です!】
間違ってもいいから「戦略意識を持つこと」が大切
最後に、今回の記事の内容を振り返ってみましょう。
Webライターとしての稼げないと悩んでいる方に向けて、Webライターが稼げない原因と対策方法について説明してきました。
稼げない原因は、「稼ぐための戦略」を持てていないから。
戦略を考えるためには、Will→Can→Mustの順に3要素を考えていくといい
上記2つのポイントについて、一緒に考えてきましたね。
本文中でもお伝えしましたが、目標を決める際、はじめはそこまで数値の正しさにこだわる必要はありません。
というか、働き方やクライアントが定まる前から数値を正確に設定するのは、そもそも不可能な話です。
はじめは、数値が間違っていてもさほど問題ありません。
大切なことは、目標と、目標に向けた道筋を明確に持とうとする「戦略意識」です。
仮に「月収30万円」と立てた目標のうち20万円しか達成できなかったとしても、「できると思ったはずの目標と実際とのズレ」を知ることができます。
ズレが生まれれば、「ズレを無くすために次はどうしたらいいかな」という発想が自然と生まれやすくなります。
「なんとなく書き続けていればいつか稼げるようになる」という期待だけに頼るのは今日でおしまいにし、
これからは、稼ぐための戦略意識を心がけるようにしてください。
この記事があなたの今後を変えるきっかけとなることを願うとともに、行動するあなたを応援しています。