この記事で身に付くスキル
- 忙しい中のスキマ時間でも執筆を進められるスキル
- 思考やアイデアが新鮮なうちに文章にするスキル
- 休憩しながらでも執筆を進められる魔法のようなスキル
「早く書けない……」
ウェブライターのみなさん、そんなお悩みを抱えていませんか?
納期も迫っているし、次の記事もあるのに、焦るばかりで全然執筆が進まない。
「もう書きたくないー!」って叫びたくなっちゃいますよね。
とりあえずいちど叫んでからでいいので(笑)、僕がおすすめする方法を試してみませんか?
取り入れただけのほぼ努力ゼロ、取り入れた瞬間から執筆スピードが爆速に上がった7つの方法を紹介します。
この方法で、僕の月収は4倍ほどに上がりました。
「早く書きたいけど、勉強したりテクニックを覚えたり、めんどくさい努力は正直したくないんだよなー」
「練習なしで今すぐに効果が出る方法が知りたいなー」
そんな、僕と同じ「超めんどくさがり仲間」にぜひ試してもらいたい方法です。
早く書けるようになるために用意してほしいこと・もの
方法を試してもらう前にいくつか用意してもらいたいものがあります。
お金がかかるものもありますが、いま用意できる範囲から始めてもらえればもちろんオッケーです!
必須のもの
- 音声入力ができるパソコンorスマホ(+ネット環境)
- 紙とペン
お金に余裕があれば用意してほしいもの(お金はかかるが効果は大)
★マークはすぐに効果が出やすいので特におすすめです。また、カッコ内の数字は金額の目安です。
- ★デュアルモニター(15,000〜)
- ★多機能マウス(3,000〜)
- プリンター(10,000〜)
- ワイヤレスヘッドセット(4,000〜)
努力ほぼゼロで早く書けるようになった方法
本題の方法は、ズバリ次の7つです。
- 音声入力で書く
- デュアルモニターを設置する
- 多機能マウスで作業を短縮する
- 思考の整理は紙とペンで行う
- 歩きながら書く
- 手が止まったら昼寝する
- 書けないところは今すぐ書かない
それぞれ詳しく紹介していきます。
【1】音声入力を基本にする
パソコンやスマホの音声入力機能は、ぜひ最大限に活用してください。
一昔前の音声入力は精度が低く、結局あとから直す手間の方がかかっていましたが、最近では無料ツールも含めてかなり精度は高いです。
スマホやパソコンに話しかけることにはじめは少し抵抗があるかもしれませんが、数日もあれば慣れてしまうので大丈夫。なにより、一度この便利さを覚えたら、「何でもっと早く音声入力を使わなかったんだー!」と後悔するほどに快適です。
あまり活用していない人は、音声入力メインでの執筆を試してみてください。
実践のための具体的なポイント
ショートカットキー
Windows:Windowsキー + Ctrl + S
Mac:F5
上のショートカットキーを押して音声入力機能をオンにします。
音声入力ではじめにざっくりと文章を作ってから、細かな言い回しや誤字をタイピングで整えていく、というイメージで書き進めます。
多少言い間違いや変換間違いがあってもあまり気にせずに、まずは頭の中にある言葉を文章の切れ目まで話し切るのがポイントです。
僕の場合、メールの返信、ネット検索、パソコン内でファイルを探すときも、基本的には音声入力が中心です。
音声で入力しているあいだにタブを整理したり資料を確認したりと、執筆しながら他の作業も同時に進められるからです。疲れた時は、ストレッチをしたり、目を閉じて休憩しながら文字を入力していることすらあります。
【2】デュアルモニターを設置する
PC本体以外にモニターを設置すると、リサーチしながらの執筆が抜群に早くなります。
お金はかかってしまいますが、何の練習もなく設置した瞬間から効果が出る方法なので特におすすめ。
収入に余裕が出てからで大丈夫ですが、優先的に用意してもらいたいアイテムです(まずはメルカリの中古などからでも十分OK!)
実践のための具体的なポイント
作業スペースを広くするだけでなく、用途に合わせてエリアを区切るのがポイントです。
僕の場合は、サブモニターには資料やリサーチしているサイトを表示させて、パソコン本体のメインモニターには編集画面を表示させています。
使用するモニター | 表示させる内容 |
サブモニター(資料) | リサーチサイト 記事構成案 執筆ルール・レギュレーション |
メインモニター(作業スペース) | 文章作成画面 画像などの編集画面 即座に完了する調べごと(言葉の意味など) |
エリアを分けることで、「さっき開いたページ、どこにやったっけ……」という混乱がなくなります。
また、「サブモニターの中から本体モニターへ情報を持ってくる」という作業工程が視覚的にもわかりやすくなり、次に何を書くのかの判断に迷わなくて済むようになります。
必要な情報を書き漏らしたり、指定された構成と内容がずれてしまうといったことを防ぐことにも役立ちます。
【3】多機能マウスで作業を短縮する
複数の機能を記憶させられる「多機能マウス」を使えば、執筆中によく使う作業を短縮することができます。
また、次のように両手を定位置から極力動かさなくて済むようになるため、作業のミスやストレスも軽減します。
- 右手:基本的にマウスの上
- 左手:キーボード操作
- 音声:文字の入力
実践のための具体的なポイント
僕は「MX MASTER 3 FOR MAC」という商品を使っており、次のような機能を記憶させています。
中でもよく使う機能は、
- 音声入力機能のオンオフ
- コピー&貼り付け
- スクリーンショットの撮影
執筆中、リサーチサイトから固有名詞やリンクURLなどをコピペする場面は意外と少なくありませんよね。
マウスポインターを移動して、Ctr+C押して、またマウスポインターを動かして、Ctr+Vを押して……という作業が右手の操作でパパッと済んでしまうので、非常に快適です。
毎回の短縮時間は1秒ほどでしょうが、何記事も書いているとその積み重ねはばかになりません。また、ライターとしてスキルアップしていかない作業は、多少お金を払ってでも極力削っていくべきというのが僕の個人的な考え方です。
僕のおすすめは「MX MASTER」ですが、3000円ほどのゲーミングマウスでも同様に多機能を記憶させられるようなので、どれほど楽になるか試しに体験してみてください。
【4】思考の整理は紙とペンで行う
すべての作業をパソコンの中でおこなう必要はありません。
書く内容が決まった後はパソコン内で執筆するのが早いですが、インタビューの質問や記事構成を考えたり、情報を整理したりと、じっくりと頭を使うような作業は、紙とペンを使った方が案外スムーズで早いです。
また、タイピングの手が止まってしまった時には、紙に印刷して読み直してみると新しい視点や言い回しが浮かんでくることもあります。紙とペンを有効に活用しましょう。
実践のための具体的なポイント
プリンターを1台用意しておくと便利です。
ライターとしてはそこそこの機能があれば特に困らないので、ファックス等の用途がなければ、10,000円以下の印刷機能のみのもので十分です。
例えば僕はインタビューの質問を考えるとき、次のようなことを赤ペンでA4の紙に書き出しています。
ぐしゃーっと自分だけが読み取れる程度の雑さで大丈夫です。
一度紙の上で情報や考えを整理してからリサーチ・質問案の作成に移ることで、その後の作業がぐっとスムーズで楽に、もちろん早くもなります。
【5】歩きながらスマホの音声入力で書く
運動不足があるあるになっているウェブライターにとって、歩くことは健康のために重要ですが、実は執筆スピードを上げる上でも効果的です。
パソコンでの執筆に詰まってしまうとき、実は頭の中でうまく情報が整理されていないのかもしれません。
思い切って机を離れて歩いてみましょう。音声入力をオンにしたスマホを片手に持って歩きながら文章を考えると、意外なほどすらすらと書き進めていけることがあります。
中国の古い言葉に「三上(さんじょう)」というものがあります。
考えごとをするには、馬上・枕上・厠上 =「移動中」「枕に寝転んでいるとき」「トイレにいるとき」の3カ所が向いてるよ、という意味です。
スティーブジョブズも重要な考えやアイディアをまとめるときには公園などを歩くようにしていたと言われていますし、歩くことで脳に多くの酸素が供給されて集中力が高まるという科学的な実験結果もあります。
実践のための具体的なポイント
緑の中を散歩できる環境であれば外に出るのもリラックスできておすすめですが、「文章を早く書く」ということだけで言うと、
・室内をぐるぐると回る
・建物内の階段を上り下りする
だけでも充分効果は感じられます。
また、もし出勤や子どもの送り迎えなどの際に徒歩で移動する時間がある、あるいは、バスなどに乗らなくても歩いて行ける距離なのであれば「歩きながら音声入力で文章を書く時間」を日課にしてしまいましょう。
不要だと感じていた退屈な移動時間が貴重な作業時間に生まれ変わります。
音声入力するスマホには、次の2つのアプリを入れておくと便利です。
用意するアプリ | 推奨アプリ |
音声入力用のアプリ | Googleドキュメント。 精度が悪ければ、『Notta-自動文字起こし・日本語の音声をテキスト変換』 |
テキストをパソコンに共有できるアプリ | Googleドキュメント |
スマホに向かって直接話しかける方法でも十分ですが、ワイヤレスヘッドセットがあるとより安全で便利です。
【6】手が止まったら昼寝する
一見子どもっぽい方法かもしれませんが、休憩と昼寝の効果はあなどれません。
電車でウトウトとたった10分居眠りをしただけで妙に頭が冴えて仕事や勉強がはかどったという経験は、みなさんも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
頭の中でこんがらがっている情報を整理するためにも、脳の疲れを癒して集中力を回復させるためにも、休憩と昼寝はとても重要です。
実践のための具体的なポイント
休憩の仕方として絶対NGなことは「視覚を使うこと」です。たとえば、YouTubeをみる、ゲームをする、漫画を読むなど。
人間の脳は視覚から83%、聴覚から11%の割合で情報を得ていると言われています。視覚からどしどしと情報が送られてくる状態は、脳にとって「休憩」になっていません。
僕自身もYouTubeや漫画が好きなので作業のご褒美として見たくなる気持ちはわかりますが、休憩ではなく「娯楽」の時間として楽しむべきです。
休憩は「目を休ませること」だと考えると良いでしょう。
どうせ目を休ませるなら、ちょびっとの時間寝てしまいましょう。この「ちょびっと」というのもポイントで、具体的には15〜20分です。
30分以上寝てしまうと、脳が完全に休んでしまい、起きた後の効率がかえって落ちてしまうからです。
コーヒーのカフェインが効いてくるのが30分程度なので、20分間の昼寝の少し前にコーヒーを飲んでおくとちょうど良いでしょう。
また、物音が気になるようであれば耳栓もおすすめ。聴覚も休ませれば、単純計算で脳の94%を休められることになります。
【7】書けないところは今すぐ書かない
文章につまずいたときに「今は書けない」と張り切ってとりあえず次に進むことも重要です。
1周ですべてを完璧に書き上げようとせずに、2周目3周目とブラッシュアップしながら文章を完成させていく方が、ロスタイムも少ないし、文章の質も高まります。悩んでいる時間のストレスも少なくなるので、挫折もしにくいでしょう。
ただ、「そうは言っても、完璧にしてから進めたくなっちゃうんだよなー」「書き途中のまま進むのは、なんだか気持ち悪い……」という気持ちもよく分かります!
「完璧にしてから進みたい欲」には、「次に進んでいいことにする」というマイルールを次のように決めておくことが有効です。
実践のための具体的なポイント
僕の原稿の中には「QQQQ」という謎の暗号がよく登場します。
うまく言葉にならなかった箇所、思い出せなかった固有名詞、公式サイトで確認したほうがよさそうな数字など、今すぐ書けない箇所をメモしておくための記号です。
一通り記事が完成してから2周目、3周目に進むと、自分の中でそのテーマへの理解がさらに進んでいるので、意外と苦労なく書けるということが多くあります。
解決しきれなかったQQQQについては、最後に文書内検索をし、そこでようやくじっくりと戦っていきます。どうしても思い浮かばないという箇所は数カ所ほど残りますが、1周目ですべての箇所と戦おうとするよりも圧倒的に楽になるはずです。
ちなみに文字は、QでもAでも何でも良いのですが、
- キーボードの端にあって指の移動が楽
- 英単語の中でも使う頻度が少ない
- Qを連続して使うことはまずないので後から検索しやすい
- 「○」や【】などよりも早く打てる
という理由でQを使っています。
早く書けるようになることで得られた意外なメリット
- 時間単価が上がる
- 1日に多く稼げるようになる
- 他のことに使える時間が増える
これらのメリットはもちろん明らかですが、他にも実感している意外なメリットがあります。
「早く書けても質が落ちるんだったら意味がないんじゃない?」
「そこまで時間単価にこだわっていないから早く書けなくてもいいよ」
早く書けるメリットが「時間の短縮だけ」だと思っている方は、もしかしたら、すごくもったいないかも。
ほかにも得られる4つの意外なメリットをチェックしてみてください。
思考の鮮度が高いため、文章の質が上がる
脳の一時的な短期記憶は30秒程度とされています。すばらしい文章が浮かんでも、それを早く文章にしていかないと頭の中でふわふわと消え去ってしまうんです。
「もっといい言葉が思い浮かんでいた気がするんだけど、文章にしてみたらいまいちだった……」
そうなってしまうのは、思考と記憶の鮮度が高いうちに文章にできていないせいでしょう。
文章スピードを上げることは、自分自身の働きやすさや時間単価を上げるというだけでなく、読者やクライアントを満足させる上でもメリットがあるというと言えます。
話しかけるような自然な文章になる
「正しく書かれているけど、なんだか堅っ苦しくて頭に入ってこない……」
そういった文章ありますよね。
専門的な解説記事や契約文書などじっくり時間をかけて読まれるものであればそれでも良いですが、人に何かを伝えたり気持ちを動かそうとする文章では、話すときに近い文章の方が好まれます。
音声入力を使って入力することで、実在する誰かに向かって話しかけているような自然な文章になりやすくなります。僕なんかは、熱がこもりすぎて、ジェスチャーをつけてパソコンに話しかけてしまっていることもあります(笑)
執筆が止まらないからストレスにならない
7つの方法を使うと、執筆中に立ち止まることがほとんどなくなります。疲れたと思ったら目をつむりながら音声で執筆を進め、体が凝ってくれば、散歩に出かけながらでも執筆が進められる。また、書けない壁に当たったとしてもとりあえず「QQQQ」と書いておけば先に進めるわけです。
「書きたいのに書けない。納期が迫っているのに執筆が進まない。」
こういう時って、逃げ出したくなるほど苦しいですよね。「早く書けない自分にライターは向いていないんじゃないか……」と思うことだってあるでしょう。
立ち止まらずに、その時の自分が書きやすい場所・方法で、書きやすい箇所から書き進めていくことで、こういった苦しみやストレスからはかなり解放されるようになります。
人間、やらなきゃいけないことが明確であれば忙しくても案外苦しくなくて、何をしたらいいのかわからず立ち止まっている時が1番苦しいものです。
家事や移動の時間が楽しくなる
僕の執筆スペースは、本当にさまざまな場所にあります。
お風呂に入りながらリード文を書いていることもあるし、ときには皿洗いをしながら、ときには保育園に息子を迎えに行く車の中でヘッドセットを使って執筆していることもあります。
「家事や移動の細切れの時間の中ではたいして作業が進まない」と思うかもしれませんが、「お皿を洗い終わるまでにここまで書こう」と明確で具体的な期限が立てやすく時間を絞って集中することができるため、案外、効率的に進みます。
また、「この20分でどこまで進められるか」「今日は500文字まで挑戦してみようか」とちょっとしたゲーム性を持てるようになると、仕方なく嫌々やっていた家事や用事も楽しくすら思えてきます。仕事時間を奪う「敵」だった家事や移動の時間の中に遊びが生まれてきます。
家事に積極的に取り組めることは、当然、家庭との両立もしやすさにもつながります。
ライターとしてのメリットはもちろん、家族や夫婦の一員としても大きなメリットがあります(ライターを継続していく上で、これは意外と大事です!)
「書くこと」を柔軟に考えよう
早く書くための方法は、次の7つがありましたね。
ポイント
- 音声入力で書く
- デュアルモニターを設置する
- 多機能マウスで作業を短縮する
- 思考の整理は紙とペンで行う
- 歩きながら書く
- 手が止まったら昼寝する
- 書けないところは今すぐ書かない
お金がかかるものは後回しでもいいので、まずは、音声入力などお金のかからないところからスピードを上げていき、収益が得られるようになったら、一つずつ環境をパワーアップさせていきましょう。
文章を早く書くためにもっとも重要なポイントは、「机に向かってカタカタとキーボードを打たなければ文章は書けない」というイメージを抜け出して、「書く」という行為をもっともっと柔軟に考えることです。
「決められた書き方で書かなければいけない」なんていう執筆ルールはありません。
どんな書き方であったって、最終的にクライアントに提出するときに質の高い文章になっていれば何も問題はないんです。
今回の7つの方法を使い分けながら、「早く」「ストレスなく」「高品質に」 文章が書ける方法をぜひマスターして、 明日からのライティングも楽しんでくださいね!