この記事で解決できる悩み
- Webライターを続けるべき?辞めるべき? 悩みの判断基準が知りたい。
- 挫折しそう(泣)Webライターのデメリットを解消する方法を知りたい!
そんな悩みをお持ちではありませんか?
壁にぶつかって悩むとき
実は、大きなチャンスの前に立っています。
足を止めて周囲を見渡してみることで、これまで気がつけなかったWebライターの楽しさや、自分自身の強み、目を背けてきた課題にあらためて向き合うことができるからです。
現状を変えられるか、これまで通り悩みを抱え続けていくかの分かれ道に立っていると言えます。
僕自身、これまでWebライターや新聞記者など文章に関わる仕事にしてきた中で、「もう無理!」と辞めたくなることは幾度となくありました。
それでもなんとか仕事を続けた結果、現在はWebライターとして文字単価15円、月収60万円を稼ぐことができています。
壁にぶつかったときには、メリットとデメリットを整理してみるのがおすすめです。
本記事では、月収60万円にいたった今思う、Webライターのメリットとデメリットについて紹介していきます。
Webライターに興味を持ったきっかけは、「稼げる稼げない」以外にもさまざまな魅力を感じたからだったはず。
一度初心に返って、Webライターの仕事を見つめ直してみましょう。
「結局Webライターを続けるべき?辞めるべき?」という悩みの解決方法についてもお伝えしますので、将来を決める判断材料としてください。
Webライターのメリット
まず、Webライターのメリットを挙げてみましょう。
簡単な流れ
- 文章力を鍛えてもらえる
- 半強制的に知識を吸収できる
- さまざまな業界・職種に触れられる
- コミュニケーションコストが少ない
- 個人で稼ぐ力を身につけられる
- 働く場所や時間を自由に決められる
- 単価を自分で決められる(大きく稼げる可能性がある)
- 学歴、年齢、職歴のハードルが低い
- コストがほとんどかからない
文章力を鍛えてもらえる
すべての仕事の根幹となるのは文章です。
お客さんに商品を勧めるときにも、会社を作って銀行から融資を受けようとするときにも、
会話であるか文字であるかの違いはあれ、必ず文章が必要となります。
さらには、年賀状、恋人とのメール、日々のメモ書きなど、日常生活においても文章の力は重要です。
「どうすればより分かりやすく伝わるか」と試行錯誤し、クライアントからフィードバックを受けて文章力を鍛えてもらえるというのは、
あらゆる場面に通用する普遍的な能力を育ててもらっていると考えることもできます。
半強制的に知識を吸収できる
大半の人は、具体的なノルマと期限がないとなかなか行動を起こそうとしません。
「いつか時間ができたら勉強したい」と思ったまま何年も行動できていないことが、みなさんも、一つや二つあるのではないでしょうか。
(僕は三つも四つもあります・・・笑)
「来週までにこのキーワードについてリサーチして書いてください」と強制的にノルマと期限を与えられるWebライターの仕事は、
見方を変えれば、「知識を学ぶ後押しをしてもらっている」とも言えます。
積み上げた知識は、数ヶ月、数年と経ったのち必ず自分だけの武器となるはずです。
それを報酬付きで後押ししてもらえるというのは、Webライターの大きなメリットの一つだと言えます。
さまざまな業界・職種に触れられる
僕はこれまでに以下の業界について記事を書いてきました。
IT、ビジネス、金融、建設、インフラ、住宅、農業、歯科、半導体製造、食品、昆虫飼育、介護、運送・・・・・
これだけ幅広い業界に1人の人間が関わることができるWebライターというのは、特殊な仕事ですよね。
通常、特定の業界や一つの企業のことしか知ることができませんが、
さまざまな業界や企業に横断的に関わることができるWebライターの仕事は、幅広い視野や知識を与えてくれる仕事だと感じています。
コミュニケーションコストが少ない
在宅やリモートで働く場合、人とのやり取りがあまり発生しません。
もちろんクライアントとのやり取りはありますが、
上司の機嫌を日々うかがったり、空気を読んで残業をしたりと、人間関係による気疲れはほとんどせずに済みます。
人間関係に振り回されず、自分のペースで仕事を進められる点はWebライターのメリットと言えるでしょう。
個人で稼ぐ力を身につけられる
会社の看板を借りずに個人で稼ぐ経験は、企業で働くのとは異なる視点を与えてくれます。
働き方を決めるのも自分自身。
仕事の値段を決めるのも自分自身。
その代わり、稼げずに苦しむのも、失敗の責任を負うのもすべて自分自身です。
どうすれば自分の仕事の価値を高められるか、もっと無駄のないやり方はないか、どうすれば重大なミスを防げるか。
すべて緊張感のある自分ごととして考えるようになります。
企業勤めとどちらが良いというわけではありませんが、
企業に依存せずとも個人で稼げるという自信は、人生の選択肢を大きく広げてくれるはずです。
働く場所や時間を決められる
「納期に間に合わせる」という大枠はありますが、その中で働き方は基本的に自由に決めることができます。
実際に僕の周りでは、家族が寝ている早朝3時から集中して執筆しているという方や、海岸で釣りをする傍ら執筆をしているライターがいます。
環境や働くルールは、企業勤めよりも柔軟に決めることができます。
単価を自分で決められる(大きく稼げる可能性がある)
Webライターは、自分の仕事の価格を自身で設定することができます。
短納期に間に合わせることを条件に値上げを交渉したり、執筆以外のスキルと掛け合わせて価値を高めたり。
また、報酬が割に合わないと思う仕事は断ることもできます。
初めからいきなり高単価で、というのは現実には難しいですが、
実績とスキルが積み重なれば、稼ぐ金額をある程度コントロールできるという点はメリットと言えます。
学歴、年齢、職歴のハードルが低い
企業への入社などと異なり、契約に際して学歴が条件となることはほとんどありません。
また、Webライターの年齢層は学生から中高年層にまでわたり、年齢のハードルも低いと言えます。
過去の仕事経験が加点になることはもちろんありますが、ライティング未経験からでも始められる仕事は数多くあります。
執筆の経験やスキルは乏しくても、ある業界での現場経験や専門知識などを武器に活躍しているライターだっています。
学歴、年齢、職歴のハードルが低く、多くの人が始めやすい仕事だと言えます。
コストがほとんどかからない
仕入れが不要でコストがかからないという点は、他業種がうらやむ執筆業の魅力の一つでしょう。
かかるコストは、取材にかかる移動費や、インターネット通信費、文房具などの消耗品費くらいのものです。
腐るものもなければ、自分以外には人件費だってかかりません。
初めにある程度機材をそろえる必要はありますが、動画編集やプログラミングなどの在宅ワークと比べて、そこまで高スペックの機材は必要ありません。
(3万円もあれば十分です)
「利益=稼いだ売上からコストを引いた額」であるため、実は、Webライターは利益を出しやすい仕事だと言えます。
Webライターのデメリット
反対に、Webライターのデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
Webライターを続けるかどうかを決めるポイントにもなってくるかと思います。
あなた自身に特に当てはまるデメリットはどのようなものか、一つずつ丁寧に見ていきましょう。
簡単な流れ
- 単価が低い
- 文章を書けるだけでは稼ぎづらい
- 競争が激しい
- 給料がない
- 人との接点が少ない
- 社会的な評価があまり高くない
単価が低い
Webライターの報酬は、平均的には低いと言えます。
例えば、多くのライティング案件を取り扱うCrowdWorksでライティングの仕事を検索してみると、
文字単価が上がるにつれて案件数がかなり絞られることが分かります。
文章を書けるだけでは稼ぎづらい
Webライターは「日本語さえ書ければ誰にでもできる仕事」と言われます。
ただし、始めることはできても、「食べていく」となると、文章を書けるだけではなかなか難しいでしょう。
日本ではほとんど100%の人が当たり前に日本語を扱えるからです。
Webライティング能力が「基盤」となることは間違いありませんが、
実際には、ITスキルやデザインスキル、インタビュースキルなど複合的にスキルを掛け合わせていく必要があります。
競争が激しい
始めるハードルが低い分、ライバルとの競争度は高くなりがちです。
特にCrowdWorksやLancersといった大手プラットフォームでは、人気の案件に数十件の応募が集中することもめずらしくありません。
Googleトレンドで、「Webライター」と検索された回数を調べると、年々増加していることが分かります。
激しい競争傾向は今後しばらく変わらないでしょう。
給料がない
フリーランスの場合、当然のことですが給料はなく、書かないことには1円も稼ぐことができません。
案件を獲得できなかったり、病気などで働けなくなったりした場合には、生活自体が大きく揺らいでしまうことになります。
「書いた分だけ稼げる」という期待は、裏を返せば、「書いた分だけしか稼げない」というリスクとも言えます。
人との接点が少ない
「コミュニケーションコストが少ない」というメリットは、反対に言えば、人とのつながりが少なく孤独に陥りやすいというデメリットでもあります。
スキルアップやクライアントとのやり取りに悩んだときに相談できる相手がおらず、
孤独が原因でWebライターを辞めていく人はめずらしくありません。
社会的な信用や評価が高くない
Webライターに限らず、フリーランスの場合、どうしても社会的な信用は低くなります。
家を借りる、クレジットカードを作る、ローンを組むといった場面で不利になることもあるでしょう。
また、先ほど述べたように「ライターなんて日本語さえ書ければ誰だってなれるでしょ」と考えている人も一定数います。
そんな悩みを持つライターの方もTwitter上でよく見かけます。
Webライターなんてバカにされてばっかりで憂鬱なことばっかり。noteにはしつこく絡んでくる人いるわ。いきなり性格悪いと罵倒されるわ。まあ、人徳ないから仕方ないね。
— 小檜山青 Sei Kobiyama (@Sei_Kobeee) May 12, 2021
昔Webライターなる職業が誕生した頃、今よりもっと地位が低く謎の仕事扱いで、周りによく馬鹿にされた。「なんか頑張ってるよねぇ(ニヤニヤ)、ブログやってるんでしょ〜(ニチャア)」そのたびに「ファイト、戦う君の歌を〜戦わない奴らが笑うだろう」と中島みゆきが応戦してくれた。だから皆がんばれ。
— 東香名子|超ライティング大全 (@azumakanako) November 27, 2021
デメリットの解消方法
どんな職業にもデメリットはありますが、大切なことは、その状況をどう工夫して解決していくかです。
デメリットの乗り越え方を考えていきましょう。
スキルのかけ算を考える
上で述べたように、「文章が書ける」というだけで戦っていくのはやはりどうしても無理があります。
大勢のライバルと差別化し、「あなたに書いてもらいたい」と思われる魅力やスキルが必要です。
あなた独自の魅力を作る際、「スキルのかけ算」を考えるのがおすすめです。
もはや使い古された説明ですが、「100人に1人のスキル」を2つ掛け合わせれば1万人に1人、3つ掛け合わせれば100万人に1人の人材になれます。
世界ナンバーワンを目指すというのは険しい道のりですが、100人に1人であれば不可能ではないはずです。
- 昔から続けていること
- 人より苦労せずできてしまうこと
- こだわりを持っていること
- コンプレックスを持っていること、苦労してきたこと
たとえばこういった中に「100人に1人のスキル」が埋もれていないか考えてみましょう。
競争の少ない分野で活動する
次のような方法で、周囲のライバルと土俵をずらせないか考えてみましょう。
ライバルとの争いを避けるための工夫
- 大手クラウドソーシングサイト以外も利用する(例:企業へ直接営業、地元商工会から受注)
- 特定の業界や商品について専門知識をつける
- SEO記事以外を執筆する(例:コピーライター、テクニカルライター、ゴーストライター)
- 免許や資格を取得する
- 単価を上げる ←おすすめ
はじめに登録しておくべきクラウドソーシングサイトはこちらの記事で紹介しています(すべて登録無料です)
→記事準備中
最後の「単価を上げる」について意外に思うかも知れません。
報酬が上がれば比例して競争が激しくなるように思えますが、実は、必ずしもそうではありません。
あくまで僕の肌感覚ですが、むしろ文字単価3円を越えたあたりから応募者が減り、競争率が下がるような感覚すらありました。
こちらは、CrowdWorksに掲載されている実際の案件です。
掲載日や仕事内容が違うためあくまで参考程度ですが、意外なことに、報酬と応募倍率に大きな違いは見られません。
「高単価だと難しそうで不安・・・」「私にはまだ早い気がする」と敬遠して、
そもそも高単価案件を視野に入れていない人も多いのでしょう。
その結果、0.5〜1.5円の「ボリュームゾーン」でもっとも競争が激しく、高単価では比較的穏やかという状況が生まれているのだと思います。
なかなか案件に通らない、多数の中で選ばれないというときには、思いきって単価を上げて探してみると良いでしょう。
まずは企業ライターを目指す
未経験からWebライターを目指そうとするならば、まずは企業ライターから始めてみるのも一手です。
Webサイト全体がどのように設計されているのか、どのような部署が関わっているのか、どのように収益を出しているのか。
企業が長年の試行錯誤のなかで蓄えてきたノウハウや知見を貸してもらえるというのは、一人きりで学ぶよりも圧倒的に近道です。
その上、給料ももらえて、生活の不安なく学びに専念できます。
そう残念に思う気持ちはよく分かりますが、いつまでも稼げるようにならないのでは本末転倒です。
自由のために必要な下積みと割り切り、一早くスキルアップするという選択肢も検討してみてください。
コミュニティなどを利用する
孤独に感じたり、周囲から理解されないと感じたりしているなら、オンラインサロンなどでライター仲間を作るのがおすすめです。
同じ目標を持つ仲間とのコミュニケーションは励みになるし、知識やスキルの共有にもつながります。
あなたを理解してくれる味方が数人でもいれば、「ライターなんて」と外から見下されても気にならなくなります。
おすすめのオンラインサロン
結局Webライターを続けるべき?辞めるべき?判断基準は
ここまで、Webライターのメリットとデメリットを考えてきました。
Webライターのメリット
- 文章力を鍛えてもらえる
- 半強制的に知識を吸収できる
- さまざまな業界・職種に触れられる
- コミュニケーションコストが少ない
- 個人で稼ぐ力を身につけられる
- 働く場所や時間を自由に決められる
- 単価を自分で決められる(大きく稼げる可能性がある)
- 学歴、年齢、職歴のハードルが低い
- コストがほとんどかからない
Webライターのデメリット
- 単価が低い
- 文章を書けるだけでは稼ぎづらい
- 競争が激しい
- 給料がない
- 人との接点が少ない
- 社会的な評価があまり高くない
デメリットの乗り越え方
- スキルのかけ算を考える
- 競争の少ない分野で活動する
- まずは企業ライターを目指す
- コミュニティなどを利用する
メリット、デメリットを踏まえてもっとも気になることは「結局Webライターを続けるべき?辞めるべき?」ということですよね。
バリバリ稼いで楽しんでいるライターもいれば、苦労ばかりでなかなか成果が出にくい人もいます。
「こうするべき」という万人に共通する答えは残念ながらありませんが、僕なら次のように考えます。
ただちに生活を揺るがすほどのデメリットがなく、魅力を感じるのであれば、とりあえずできるところまでやってみたらどうか、というのが僕の考えです。
今回紹介した「デメリットの乗り越え方」の中でまだ取り組んだものがなければ、今日から一つでも行動に移してもらえると嬉しいです。