この記事で解決できる悩み
- Webライターに挑戦してみたけど、思ったよりきついな…
- 私Webライターに向いていないのかな……向いている人の特徴が知りたい
- きついときどうやって乗り越えたらいい?「がんばる」じゃなくて具体的に何をやったらいいか教えて!
Webライターの仕事にストレスを感じていませんか?
体力的にも大変だし、在宅ワークとは人間関係もある。疲れちゃいますよね。
ですが実は、「きつい」という状況は、その原因と対策を整理しなおせば確実に変えていくことができます。
どうしてそう言えるのか。
それは、僕自身がそうだったから。毎日きついきついと思っていました。
5年前、始めたころは業界知識もSEOも分からないことばかり。
案件は取れないし、書いても書いても、稼げる収入は10万円にも届かない……。
毎晩1時過ぎまで書く生活に、「辞めてしまいたい」「でも辞めたら辞めたで稼ぎがない……」
しんどかったです。
そんなボクでも、
現在は、文字単価10〜15円、月収は60万円を稼げるようになりました。
働くのは1日6〜7時間ほどで、大好きな家族との時間も両立もできています。
この記事では、「きつい」と感じる具体的なシチュエーションと、原因別対策を、
てっっっ底的に解説していきます!
盛りだくさんの内容になっていますが、
「現状を変えたい」と苦しんでいる方、明日を変えるための第一歩と思って、ぜひじっくりと読んでください。
はじめにWebライターの仕事がきつい原因を知ろう
この記事の結論から先にお伝えします。それは、
「きつい」の原因をはっきりさせれば、現状を変えるために必要な方法が分かる
ということです。
ライティング以外で例えてみましょう。
「家事が苦手」という漠然とした苦手意識がある方も、細かく考えてみれば「料理」の中の「野菜をカットする」という仕事が特に苦手であって、実はほかのことはそこまで苦手ではないという場合がありますよね。
その場合、スーパーでカット野菜を買ってきたりフードプロセッサーを使ったりするようにすれば、効果的に家事が楽になるでしょう。
また、「水泳が苦手」という場合も、顔に水を付けるのが苦手なのか、早く泳げないのか、「苦手」と感じている原因によって必要な練習メニューは変わってくるはずです。
Webライターも同じです。
Webライターの仕事は「Web上で文章を書くこと」とかなり幅広い仕事を指しますが、細かく見ていけば、「あなたにとって特に大変なこと」と「実は苦労せずできていること」に分かれます。
「きつい」という気持ちの因果関係を整理するというのは、そのうち「特に大変なこと」を理解することだと言い換えられます。
漠然とした苦手意識の正体を明確に理解することができれば、必要な対策はおのずと絞られてきます。
着実に手順を追っていけば、誰にでもできるシンプルな考え方で「きつい」状況を変えていくことができます。
ここから先は、
- Webライターの仕事の中できついと感じる具体的なシーン
- 「きつさ」を生んでいる、Webライターという仕事特有の理由
- 原因に応じて具体的な対策
の3ステップに分けて見ていきましょう。
きついと感じる具体的なシーン
まずは、具体的にどのような場面で「きつい」と感じやすいのかを見ていきます。
「これすごく分かる!」と強く共感するものもあれば、「私はそこまで気にならないかな」というものもあるはずです。
現状を変えるための対策を考える上で、「あなた自身が何をきつい」と感じているのかを知ることがとにかく大切ですので、
ふだんの執筆中の様子や仕事に対する気持ちを思い浮かべながら、確認してみてください。
きついと感じる場面は、次の14のケースに細かく分けて考えることができます。
Webライターがきついと感じる14の場面
- 単価が低くて稼げない
- 案件が見つからない/獲得できない
- 体力的にしんどい
- 時間が不規則で大変
- 常に納期に迫られていて落ち着かない
- 家族や友人など周囲の理解が得られない
- クライアントとのやり取りに疲弊する
- 人と話す時間がないことがストレス
- 書きたい文章や書きたいテーマが書けなくて楽しくない
- 文章力に自信がない
- そもそも書くこと自体が楽しくない
- 業界知識や専門知識など、勉強しなければならないことが多い
- 持ち逃げや詐欺などのトラブルに遭った
- 周囲の「成功者」との比較がつらい
単価が低くて稼げない
「稼げない」という悩みは代表的な一つでしょう。
報酬を1文字あたりで割った金額を「文字単価」と呼びますが、割合としては0.5〜1.5円ほどの案件が多く、中には0.01円という案件も存在します。
1時間に1000字書いたとしても、時給10円にしかならない計算です。
執筆以外にクライアントとのやり取りや修正対応なども含めると、時給はさらに低くなります。
会社などと違って明確な昇給基準はなく、いずれ稼げるようになるという具体的な将来像も持ちづらいため、
「Webライターは稼げなくてきつい…」となってしまいます。
案件が見つからない/獲得できない
自分に合う仕事がなかなか見つからない、あるいはみつかっても契約に結びつかないという悩みもあるでしょう。
たとえば僕がメインで利用しているCrowdWorksで言えば、文字単価3円以上の仕事は、1週間に2〜3件新規公開されている程度。
それぞれ募集人数は1人から、多くても10人程度となっていて、十分な数の募集があるとは言えません。
さらにその中でも書けるテーマ、書きたいテーマに絞って応募をしていくとなれば、案件数はさらに少なくなります。
安定的に仕事が見つからない/案件獲得に結びつかないという状況でWebライターを続けていくことは厳しく、「きつい」と思えてきますよね。
体力的にしんどい
Webライターに限らずですが、自分で直接仕事をとっていく働き方はどうしても作業量に波があります。
仕事を割り振ってくれる上司役が存在しないからです。
納期が重なる時期には、連日夜遅くまで執筆に追われたり、休みなく長時間ぶっ続けて執筆したりと、体力的に多少無理せざるをえない場合もあるでしょう。
そもそも長時間椅子に座ったままパソコンに向かい続けるという作業環境自体、あまり健康的ではありません。
文章を書くのが好きで始めたという人であっても、本格的に続けていくとなる「体力的にしんどい…」となる話はよく耳にします。
時間が不規則で大変
Webライターの仕事はどうしても不規則になりやすいものです。
納期が重なってしまったり、予想以上に修正対応をお願いされたりと、自身で気をつけていても、どうしても計画通りに進められないことがあります。
少し無理をして時間を融通できる環境にあればまだよいですが、本業がある方や、家事育児があって深夜や休日に仕事をすることができない方にとっては、時間が不規則という点は非常に難しい課題だと言えます。
常に納期に迫られていて落ち着かない
ライターは、常に納期を中心に動く仕事です。
「あの記事何日までだったっけ」
「あと3日で書き切れるかな」
と、時間に追われること自体が落ち着かないという方にとっては、Webライターの仕事は苦痛なストレスになるでしょう。
家族や友人など周囲の理解が得られない
周囲から理解してもらえない/家族が反対していて協力してくれない、という悩みもTwitter上でよく目にします。
自分自身も初めての分野に挑戦していく中で、周りから応援してもらえないというのは不安になるし、精神的に疲れてしまいますよね。
特にWebライターは初めから稼ぎや実績が出やすい仕事ではないため、配偶者からの「稼げないならパートで働いたら?」といった言葉や、
知人からの「そんな稼ぎでこれから生活していけるの?」といった言葉は、Webライターの心を傷つけ、働き続けていく上での自信を奪うには十分です。
クライアントとのやり取りに疲弊する
Webライターについて、「パソコンに向かってもくもくと作業する仕事」というイメージで取り組み始めた人の中には、 思っていたよりも対人関係でのやりとりが多いと感じる方も少なくないでしょう。
- 発注者に応募する
- 契約条件をすり合わせる(ときには交渉する)
- 具体的に仕事の指示を受ける
- (インタビューの場合)取材相手にアポを取り、当日インタビューする
- フィードバックを受ける
- 修正をし納品する
これらの場面では、当然ながら、一般的な仕事と同じように対人的なやりとりが発生します。
対人的なやりとりを避ける目的でWebライターを目指した人にとっては、「普通に働くのと変わらないじゃん」とストレスに感じられるかもしれません。
人と話す時間がないことがストレス
反対に、チームでのコミュニケーションやおしゃべりがある方が楽しく働けるという方にとっては、孤独な作業環境が苦痛に感じられるでしょう。
執筆中は、何時間もまったく人と話さないこともあります。
一人きりでの作業が孤独で好きではない、あるいはチームワークが好きだという方にとっては、1人で黙々とパソコンに向かっている時間は苦痛であると言えます。
書きたい文章や書きたいテーマが書けなくて楽しくない
「クライアントの指示どおりにしか書けず、自分の個性を活かした文章が書けない」
「本当はほかに書きたいジャンルがあるけど、案件が見つからないから妥協して他のジャンルを書いている」
文章を書くことが好きでWebライターを始めた人の中には、こういった悩みを持つ人も少なくないでしょう。
自分なりに様々な工夫をした文章を、「メディアの方針で」「ここは要らないです」とばっさり変えられると、自分の努力や才能を否定されているような気分になって、良い気分ではないですよね。
書くことが好きで「書きたい文章像」が明確にある人ほど、Webライターに求められる文章とのギャップに違和感を感じ、「書きたくないな」という挫折にいたりやすいように思います。
文章力に自信がない
Webライターには当然文章力が求められます。
昔から作文が苦手だったり、国語の科目が苦手だったりと、自分の文章力に自信を持てていなければ、自分の文章を誰かに見せるということ自体、緊張するし怖いですよね。
文章は、計算などと違って明確な「正解」がない分、自分の文章が優れているのか、どこをどう直せばよいのかを自分で確認できません。
その分余計に「ここも変かも」「やっぱり前の方がいいかな」と自分の文章に疑心暗鬼になって、疲れ切ってしまうことでしょう。
そもそも書くこと自体が楽しくない
文章を書くという作業自体が好きではないという方も、実は少なくないでしょう。
写真や動画、音声配信、ライブ配信などさまざまな情報発信手段がある中で、「文字を書く」という発信方法は、悪く言えば「地味」です。
瞬間的に大量の情報を伝えるという点において言えば、ほとんどの場合、写真や動画に劣ります。
なんとなくWebライターに挑戦してみたけれど、「文章を書くこと自体好きになれないな」という方にとっては、Webライターという仕事の枠組み自体が合わないように感じるかもしれません。
持ち逃げや詐欺などのトラブルに遭った
Twitterでたまに、詐欺のような話を見かけます。
上記のようなケースです。
忙しい中でなんとか時間を作って書き上げた記事を「持ち逃げ」されてしまったり、仕事とは関係のないことに無駄な時間を使わされてしまったりすると、悲しくなりますよね。
報酬や時間を奪われたことについて腹が立つことももちろんですが、今後ライターとしての活動を続けていく自信も失われてしまうかもしれません。
周囲の「成功者」との比較がつらい
SNSを見ていると、うまくいっている人と見比べて落ち込んでしまうことがありますよね。
「自分のペースで良い」ということを頭では分かっていても、感情をコントロールできるかはまた別の話です。
思うようにいかなった日や時期には特に、「自分にはWebライターは向いていないのかな」と心が折れてしまいやすいでしょう。
Webライターの仕事がきついと感じられやすい理由
上記のような場面で「きつい」と感じやすいのは、Webライターという仕事が持つ特有の理由が関係しています。
冒頭から繰り返しているとおり、理由が分かれば、とるべき対策や練習方法はおのずと決まってきます。
対策を考えるステップとして、Webライターの仕事がきつくなりやすい6つの理由を確認してみましょう。
参入障壁が低くライバルが多いから
前述のとおり、Webライターの仕事は「Web上で文章を書くこと」ですが、誰もが一台ずつ端末を持っている現代において、Web上に文章を書くこと自体は誰にでも可能です。
お昼に食べたレストランの口コミを書くことも、SNSで日記を書くことも「Web上で文章を書くこと」であり、多くの人が経験者として手を挙げやすい仕事だと言えるでしょう。
- Webにアクセスできる
- 文章が書ける
このたった2つの条件さえクリアできればとりあえずWebライターと名乗ることはできます。
そのため、ほかの在宅ワークや副業などと比べても圧倒的にハードルが低く、多数のライバルと競い合わなければいけません。
「Webライター」という言葉が意味する分野や作業領域が広すぎるから
Webライターの仕事は「Web上で文章を書くこと」ですが、実際には、さまざまな分野や作業に分類されます。
- SEOのための記事(解説記事など)
- インタビュー記事
- 動画コンテンツの台本執筆
- 企業サイトの求人ページなど
当然、Webライターであるからといって、どんな業界や形式についても上手に書けるわけではありません。
始めたばかりの方にありがちな失敗ですが、「Webライターとしてのスキルを身につけよう」と幅広く手を広げすぎてしまうと、どれも中途半端な知識とスキルにとどまってしまい、かえって成果が遠ざかってしまうというケースが多く見られます。
「Webライター=Web上で文章を書くこと」は言葉の定義として正しいですが、実際には「Web上のあらゆる文章を書くこと」ではないことを知っておきましょう。
良い案件を獲得できる経路は限られているから
これは僕自身が文字単価1.0円から始めて15.0円にいたるまで感じたことなのですが、
3〜5円を超えたあたりから、仕事の取り方が大きく変わってきたように感じます。
5円あたりから、次のような方法で案件を獲得できるように
- 数ヶ月前に仕事をしたクライアントさんから、以前よりも好条件でスカウトがきた
- 契約中のクライアントから「この仕事もできませんか?」と別件で追加依頼がきた
- 知り合い経由で「文章で困ってる人がいるんだけど対応できませんか?」と依頼がきた
僕自身あまり直接契約にはこだわっていなかったのですが、ある程度実績を作れたあたりから、直接的に声をかけていただけることが自然と増えてきたように感じます。
同時に、好条件の案件ほど、受注の経路が限定されているとも感じました。
一般的なクラウドソーシングサイトだけで、安定的に好条件の案件を獲得し続けていくというのはなかなか難しいのかなと思います。
書きたいことよりも、クライアントの方針が優先されるから
始めたころに誤解されがちなことですが、ライターは必ずしも書きたいことを書きたいように書けるわけではありません。
発注者には、当然「発注する目的」があります。例えば以下のようなものです。
- 多くの読者を集めたい
- 読者に商品を購入してもらいたい
- コンテンツを増やしてサイトを充実させたい
- 会社のブランドを伝えたい
ライターが執筆に取りかかる大前提として、クライアントが望むこれらの目的を満たす必要があります。
その上で、さらに以下のポイントも守らなければありません。
- 適切な文字数
- 文体(である or ですます)
- 画像使用のルール
- SEO上、望ましい書き方(見出しなど)
- その他、「執筆レギュレーション」としてクライアントが独自に指定するルール
クリエイティブ職に分類されることもあるWebライターですが、実際には0から創作物を生み出すようなイメージとは異なる仕事だと言えます。
孤独に仕事をする時間が長いから
Webライターは比較的孤独な仕事です。
チームを組んでの作業ももちろんありますし、クライアントとのやりとりもありますが、構成や執筆などは基本的に1人での作業がメインです。
これまで会社に出勤して部署で力を合わせて仕事をしていた人にとっては特に、周囲に誰もおらず一人きりで作業を進める環境は、孤独で寂しいものに感じるかもしれません。
文章力以外に、専門技術や知識が必要だから
Webライターに必要なスキルは、ただ文章を書くことだけではありません。
記事の目的やメディアの特性、クライアントの指示などを満たすためには、専門的な技術・知識を身につけていく必要があります。
代表的なものを挙げれば、以下のようなものがあります。
Webライターに求められるライティング以外のスキル
- 文章の「型」(例:PREP法、AIDMAの法則)
- 業界知識
- HTMLを用いたマークアップ
- WordPressの使い方
執筆ジャンルによっては、写真撮影や画像デザインのスキルが必要になることもあります。
文章が書ければとりあえず始めることはできますが、本格的にステップアップをしていくためには、専門的な技術の習得が必要な仕事と言えます。
きつい状況を抜け出すために、今すぐできる実践的な方法
ここまで読んできた中で、あなた自身が「きつい」と感じているのはどのような理由か、明確になってきましたか?
原因に目星が付けられた後は、いよいよ現状を変えるための対策を考えていきましょう。対策方法は、次の17個です。
きつい状況を変えるための17の方法
- 自分に合う案件にしぼって効率的に探す
- ライバルと戦うフィールドをずらす
- 機材やソフトの力を借りる
- クラウドソーシングサイト以外で仕事を探す
- 時間の使い方を見直す
- 納期管理の方法を考える/見直す
- 目標と期限を明確にする
- 平均値を知る
- クライアントの意図を考える
- 昔の友人や同僚に連絡をとってみる
- ライター同士のコミュニティやオンラインサロンに参加する
- ライティング系のイベントや講座に参加する
- 「書きたいこと」「書きたい文章」とはそもそも何か考えてみる
- 参考にしたい文章を決める
- 文章の「型」を知る
- 専門知識・技術的な知識を学ぶ
- 安易に直接契約ばかりを探さない
「今この瞬間からできる方法」を中心に紹介していますが、中には、成果が出るまでに何ヶ月かかかるものや一定のお金が必要になるものもあります。
可能な範囲から行っていくのがもちろん良いですが、あなたが「大変そう…」「めんどくさそう…」と感じるものは、ほかのライバルにとっても面倒な努力です。
つまり、見方を変えれば、ほかのライバルが追いつけないあなただけの武器を手に入れるチャンスとも言えます。
その視点も合わせて、自分に合う対策を見つけてみてください。
きついシーンや原因 | シーンに応じた対策方法 |
---|---|
単価が低くて稼げない | |
案件が見つからない/獲得できない | |
体力的にしんどい | |
時間が不規則で大変 | |
常に納期に迫られていて落ち着かない | |
家族や友人など周囲の理解が得られない | |
クライアントとのやり取りに疲弊する | |
人と話す時間がないことがストレス | |
書きたい文章や書きたいテーマが書けなくて楽しくない | |
文章力に自信がない | |
そもそも書くこと自体が楽しくない | |
業界知識や専門知識など、勉強しなければならないことが多い | |
持ち逃げや詐欺などのトラブルに遭った | |
周囲の「成功者」との比較がつらい |
自分に合う案件にしぼって効率的に探す
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 単価が低くて稼げない
- 案件が見つからない/獲得できない
- 時間が不規則で大変
- 業界知識や専門知識など、勉強しなければならないことが多い
- 持ち逃げや詐欺などのトラブルに遭った
実際に「Webライター 案件」などと検索してみれば分かるように、Webライターに関する案件は山のようにあります。
ですが、そのほとんどはあなたの興味とは違っていたり、条件に合わなかったり、報酬が見合わなかったりするのではないでしょうか。
すなわち、多くは「あなたには関係のない求人」です。
「関係のない求人」を読むことに時間を奪われることほどもったいないことはありません。
もし、クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサイトを使って仕事を探しているなら、
自分に合う案件を効率よく探すためにもっともおすすめの方法は、「条件フィルターを設定すること」です。
- 執筆ジャンル
- 単価
- 求められるレベル
これらを絞ることで、膨大な案件すべてに目を通さずに済むようになります。
活用していなかったという方は、すぐに設定しておくようにしてください。
CrowdWorks上での条件フィルター設定の方法
- CrowdWorksサイトにログイン( )
- 「仕事を探す」をクリック
- 画面左側から好みの条件をそれぞれ選択して検索
- 画面左上に戻って「検索条件を保存する」をクリック
Lancers上での条件フィルター設定の方法
- Lancersサイトにログイン
- 「仕事を探す」をクリック
- 画面左から、好みの条件をそれぞれ指定して案件を探す
- 画面左上の入力欄に、フィルター名(任意)を付ける
- 「保存」をクリック
ライバルと戦うフィールドをずらす
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 単価が低くて稼げない
- ライバルと戦うフィールドをずらす
ライバルが多くて案件を獲得できない、獲得するには値下げ競争しかない、と悩んでいる方は、「ライバルとフィールドをずらす工夫」を考えると良いでしょう。
多少の差はあれど「文章を書くスキル」は、もはやすべての日本人が当たり前に持つスキルです。
今、それだけでは戦えません。
多くのライバルに溢れる中で評価されるようになるためには、次の2択しかありません。
- そのフィールドで圧倒的な1位のポジションを獲る
- ライバルとは戦うフィールドをずらす(同じ土俵で戦わない)
すでに活躍している「文章の鬼」のような猛者ライターを追い抜いていける自信があるならば別ですが、
おすすめの戦略は「フィールドをずらす=周囲のライバルや猛者となるべく戦わないこと」です。
次のような方法で、フィールドをずらせないか工夫してみると良いでしょう。
ライバルとフィールドをずらすための工夫
- インタビューライターや採用系ライターなど、一般的な説明記事以外を書く
- 特定の記事カテゴリーに特化する(例:美容、健康、お金)
- 画像デザイン、HTMLやCSSを用いたマークアップ、動画編集など付随スキルをアピールする
- クラウドソーシングサイトや求人サイトを介さず、企業サイトや地元商工会などから直接営業する
- 企業側から個別にスカウトが来るようなマッチングサイトに出品しておく(例: )
機材やソフトの力を借りる
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 単価が低くて稼げない
- 体力的にしんどい
- 時間が不規則で大変
- 業界知識や専門知識など、勉強しなければならないことが多い
自身のスキルを磨くことはもちろん超重要ですが、機材やソフトを取り入れて、作業環境をアップデートしていくことも同じように大切です。
もしかしたら、そう感じるかもしれません。気持ちはすごく分かります。
ですが、あなたが会社員だとして、上司にこう言われたらどうでしょうか。
上司
パソコンもコピー機も、買うのもったいないから手書きで頑張ってくれない?時間をかけて、集中すれば、なんとかなるでしょ?
ぶち切れますよね。僕なら手書きしてやります、大きな文字で「退職届」と(笑)
極端な例えではありますが、「投資するのはお金がもったいないから頑張ってなんとかする」というのは、自分自身に対してこの上司に似たようなことをしていると言えます。
個人で働くWebライターの場合、あなたが働きやすい環境を整えられる「上司役」は、あなたしかいません。
あなた自身を快適に働かせる上司でありたいか、数ヶ月後も「きつい」と思いながら働かせたいか。
それを決めるのはあなた自身だということを考えて、必要なことにはお金を使うようにしましょう。
僕自身、これまでに100万円以上、環境整備に費やしています。
その中でおすすめだと思った機材、ソフトはこちらの記事で紹介しています。
-
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クラウドソーシングサイト以外で仕事を探す
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 単価が低くて稼げない
- 案件が見つからない/獲得できない
- 書きたい文章や書きたいテーマが書けなくて楽しくない
クラウドソーシングサイト内だけでは、自分に合った案件がなかなか見つけられないという場合は、次の方法でも探してみるといいでしょう。
クラウドソーシングサイト以外での応募窓口
- Twitterで検索(「#ライター募集」などとハッシュタグ検索すると見つかります)
- ビジネス特化SNS「Wantedly」で検索/スカウトを待つ
- Indeedで検索(Indeedは他サイトの求人情報が集まっていて一括検索に便利です)
- その他、一般的な求人サイトから「フリーランス」「業務委託向け」に検索条件を設定して検索
クラウドソーシングサイトは、そのサイト独自の発注形式でしか案件を依頼できないというデメリットがあり、
ニッチな執筆ジャンルを扱うサイトや「記事とかSEOとかよくわからないけどとりあえず発注したい」というクライアントにとっては使いづらさもあります。
クラウドソーシングサイトで発注しづらい案件はSNSやほかの求人サイトに集まっており、視野を広げてみると、案外多くの仕事を発見することができます。
時間の使い方を見直す
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 体力的にしんどい
- 時間が不規則で大変
このように時間のやりくりに困っている方は、「はかどる/はかどらない時間」を意識してみるようにしましょう。
人それぞれ、効率よく仕事ができる時間は違っています。
限られた時間の中で最大限の成果を出すためには、もっとも集中できる時間帯を執筆に当てることが重要です。
次のようなポイントで、あなたに合った時間の使い方を考えてみるとよいでしょう。
はかどる/はかどらない時間の見つけ方
- 朝型 or 夜型?
- 何分続けると疲れてくる?
- 集中できるのはスケジュールに余裕があるとき? or 追い込まれたとき?
納期管理の方法を考える/見直す
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 時間が不規則で大変
- 常に納期に迫られていて落ち着かない
- クライアントとのやり取りに疲弊する
Webライターを続けていく上で避けて通れないのが、納期の管理です。
納期に関して「しっかりと守ること」はもちろん大切ですが、実はそれと同じくらい大切なのが「納期のことを忘れられるようにすること」です。
ほかの記事の執筆中や休みの日にまで「あの記事あと何日だっけ。間に合うかな」と心配し続けていては、いつか精神的に参ってしまうからです。
ストレスなく、かつ確認漏れのない方法でスケジュール管理を行う必要があります。
実をいうと、僕も元々スケジュール管理が得意な方ではなく、学校では「提出物出せ」とよく怒られていました(笑)
下に紹介する方法は、僕と同じくスケジュール管理が苦手な人に向いているかもしれません。
ズバリおすすめの方法は、「スケジュール管理アプリ」にすべて入れておくことです。
「メール返信」「請求書つくる」「誤字見直す」「案件応募する」など、今すぐやらないことは本当に"すべて"です。
それを1日の終わりに半月先ほどまで見直して、翌日以降のタスクを決めるようにしています。
目標と期限を明確にする
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 家族や友人など周囲の理解が得られない
- 周囲の「成功者」との比較がつらい
本来もっとも理解や応援をしてほしい人に反対されるのは、とても辛いですよね。
「何を言ってもどうせ分かってくれない」と距離をとりたくなってしまう気持ちもよく分かります。
ですが、理解を得るための心の余裕がまだあるなら、「目標と期限」を明確にして家族と共有してみてください。
「3ヶ月以内に月収10万円を達成する」
「今年中に文字単価2円の案件を受注する」
目標と期限は何でもOKですが、ここでは数字で表せるものにください。(「子どもの学費を稼ぐためにたくさん書く」などはNG)
在宅ワークや副業に取り組む人の割合が以前より多くなってきたとは言え、Webライターの仕事はまだまだ「当たり前に知られている仕事」ではありません。
あなた自身が初めての挑戦に不安を感じているのと同じように、あなたの家族も、あなたが失敗するかもしれないリスクに不安や疑問を感じているはずです。
それが、きつく反対する言葉や不満げな態度に表れているのかもしれません。
もちろん、いくら説明しても最後まで理解してもらえないこともあります。
そもそも聞く耳を持とうとすらしていないのかもしれません。
ですが、少なくとも「理解してくれないなんてひどい」と距離をとっていても現状は何も変わりません。
明確な目標と期日を知ってもらえれば、「じゃあそれまでは黙って見ていよう」と考えやすくなりますし、
納得しないとしても、反対する根拠を具体的に言ってもらえるでしょう。
(「月3万円だと足りないからパートにしてほしい」「子どもが小学校に上がるまでには稼げなければ辞めてほしい」など)
反対の根拠が具体的に分かれば、納得してもらう方法も変わってくるのではないでしょうか。
理解してくれない人に理解してもらうというのはとても勇気のいることですが、考えてみれば、ライターも「理解してもらう仕事」です。
「私に嫌われながらわざわざ練習相手をしてくれているんだな。ごくろうごくろう」と思って、目標と期限を伝えるところから始めてみてください。
平均値を知る
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 家族や友人など周囲の理解が得られない
- 周囲の「成功者」との比較がつらい
上記に説明した「目標と期限」を適切に設定するためには、Webライターの平均値を知る必要があります。
うまくいった場合、「いくら稼げるのか」「月に何記事ほど書いているのか」といった数値です。
企業などがアンケート調査を行っています。
ただし実際には、平均値は、執筆ジャンルや得意な執筆スタイルによって大きく異なります。
実在するライターの中から、自分が目指したい「成功モデル」を 5人ほど見つけると良いでしょう。
- 執筆カテゴリー
- ライフスタイル(育児の有無など)
- 働き方(本業 or 副業)
- 年代
- 性別
執筆分野や属性が自分に近く、うまくいっているライターをSNSなどで見つけて、「成功モデル」を作っておきましょう。
「この人たちと同じように順調にいった場合、3ヶ月で5万円ほど稼げるんだな」という指標が分かれば、
- 5万円に届いていない→仕事のやり方や作業量を変える必要がある
- 5万円に届いている→今のやり方を続けていけばいい
と現状をシンプルに考えることができます。
自信と精神的な安定にもつながりますし、家族や友人から反対・否定されたり、周囲で「成功者」を見かけたりした際も、いちいち振り回されずに済むようになります。
あなたが気にするべきことは、周囲や世間の評価に比べてどうかではなく、自分が設定した「成功モデル」と照らし合わせてうまくいっているかどうか、それだけだからです。
まずは、自分と近いタイプのライターから「半年後こうなっていたい」という成功モデルを5人探してみましょう。
クライアントの意図を考える
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 常に納期に迫られていて落ち着かない
- クライアントとのやり取りに疲弊する
日々クライアントとのやり取りに忙殺されている人は、一歩引いて「クライアントの意図」をじっくりと考えてみると良いでしょう。
「ライターは即レス命!」という意見をTwitterなどで目にしますが、限られた時間と集中力の中で効率よく仕事をすることを考えると、
盲目的に即レスにこだわるのが必ずしも最善とは僕は思いません。
たとえば、僕はクライアントから構成指示書を受け取った際、必ず次のことをしてから返信するようにしています。
クライアントに返信する前におこなうこと
- すべての添付ファイルとURLが問題なく開けることを確認する
- 構成にすべて目を通し、分からない言葉があればググる
- 書く内容を頭の中でなんとなく思い浮かべ、ざっくりメモしておく
- 記事のゴールを確認しておく(例:次の記事に飛んでほしいのか、お試しプランに申し込んでほしいのかなど)
クライアントにとって、「かしこまりました!」と即時に返信があることよりも、
- 記事の目的を間違わないこと
- 後から大幅な修正が発生しないこと
- 必要最低限の回数で的確に指示が伝わること
の方が優先だろうと考えているからです。
また、不明点や確認点がある場合は、質問ではなく、なるべく「選択できる提案」の形にして連絡をするようにしています。
「どう書けば良いですか?」ではなく、「2パターン用意しました。前者と後者とどちらが良いでしょうか?」といった聞き方です。
3パターン目を作ってほしいと言われる場合ももちろんありますが、少なくともクライアントにゼロから説明してもらうよりも具体的にクライアントの意図を理解でき、かつ少ないやり取りで済みます。
クライアントにとっても、最低限の労力と人件費で済むはずです。
「クライアントはどういった意図でこのメールを送ってきたのだろう?」
「何を優先すれば進めやすいと感じてもらえるかな?」
こういった意図を考えるようにすると、クライアントにとってもあなた自身にとっても、やり取りが楽になっていくはずです。
昔の友人や同僚に連絡をとってみる
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 人と話す時間がないことがストレス
- 家族や友人など周囲の理解が得られない
人との交流がなく孤独を感じているなら、古い友人や仕事仲間に連絡をとってみると良いでしょう。
単純に気晴らしになりますし、昔のあなたを知る人にWebライターをしていることを話すと、自分自身でも忘れてしまっているエピソードや強みを知れることがあります。
友人
昔から人の話を整理するのが得意だったよね。あの時もさ〜
仕事仲間
意外!昔はパソコンは苦手じゃなかったっけ?努力してよく勉強したんだね
今のあなたが気がついていない、あるいは家族や周囲が評価してくれない強みを、「過去のあなた」が教えてくれるかもしれません。
ライター同士のコミュニティやオンラインサロンに参加する
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 人と話す時間がないことがストレス
純粋なコミュニケーション不足というよりも、刺激し合えるような仕事仲間がほしいという場合は、ライター向けのオンラインサロンなどを利用してみるとよいでしょう。
代表的なものでいえば、次のようなコミュニティが人気です。
ライター向けで人気のオンラインサロン
- ライター組合
- Webライターラボ(こちらからメルマガ登録28日後、案内が届きます)
- sentence
- クラウドワークス「ライターゼミ」(招待制。問い合わせは、運営者へTwitterでDM)
ライティング系のイベントや講座に参加する
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 人と話す時間がないことがストレス
オンラインサロンは月額料金がかかってハードルが高いという方は、一日限りや短期でのイベントや講座から参加してみるのもおすすめです。
僕は、「peatix」「こくちーずプロ」というイベント特集サイトを定期的にチェックしています。
また、数週間で終わる短期講座を探すなら、クラウドワークス「クラウドカレッジ」が探しやすいと思います。
初心者から中上級者向けに、1ヶ月ほどのライティング講座が開催されています。
そもそも「書きたい文章」とは何か考えてみる
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 書きたい文章や書きたいテーマが書けなくて楽しくない
- 文章力に自信がない
書きたい文章とクライアントから求められる文章にギャップがあるという方は、そもそも「書きたい文章」とはどのようなものなのか、しっかりと整理しておく必要があります。
- 何のために書きたいのか(自分自身が評価されるため/誰かの商売や活動をバックアップするため)
- どのような点を売りにしたいのか(独創性/キャラクター/ロジカルな思考力/リサーチ力/書くスピード/正確性)
- 何について書きたいのか(記事カテゴリーは?掲載したい媒体は?)
自分自身でこれらを理解できていないと、「クライアントが自分の文章を否定してきてつらい…」ということになりやすくなります。
特に、「自分だけの個性を盛り込んだ独創的な文章を自由に書きたい」という場合、
ひょっとすると、あなたが今より活躍できるフィールドはWebライターとは違うところにあるかもしれません。
参考にしたい文章を決める
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 文章力に自信がない
文章力に自信が持てないなら、「人の文章を真似すること」がもっとも近道です。
もちろん他人の著作物をそのままコピーすることは著作権侵害にあたるため厳禁ですが、構成やキーワード、注意を引く言い回し、画像や装飾などの工夫などは積極的に取り入れていくべきです。
効果的に真似する方法の一つに、「模写」があります。
見本とする文章をそのまま書き写してみるという方法です(他人の文章のコピーは、私的利用の範囲内であればOKなので安心してください)
ただ書き写していくだけかと思うかもしれませんが、数記事ほど模写しているうちに、ただ読んでいるのとは違った発見を得ることができます。
問題提起の後には具体例が続くことが多いと気が付くかもしれませんし、説得力のある文章には、予想される反論に対する備えがあると分かってくるようになるかもしれません。
あるいは、接続詞や句読点、改行など細かい点においても、その著者特有の規則性を見つけることができるでしょう。
それらを「良い文章の共通点」として体感し、知識として蓄積していくことで、気がついたころには、あなた自身の文章も「良い文章」に近づいています。
スポーツでも音楽でもそれが王道であるように、「うまい人のやり方をとことん真似る」というのは文章力を磨くための第一歩です。
文章の「型」を知る
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 文章力に自信がない
文章には、情報を即座に伝えたり心を動かしたりする上で、「この順番が良い」とされている書き方が存在します。
「型」や「テンプレート」と呼ばれるものです。
世の中で良いとされている文章も、実はほとんどはいずれかの「型」に分類することができます。
現在あなたが文章力に自信がなく、「良い文章が思いつかない」と悩んでいたとしても気にする必要はまったくありません。
先人が発見してきた「型」に沿って書けば、「一定程度良い文章」は自然とできあがるからです。
もちろんその後も努力は欠かせませんが、「自信のなさ」から抜け出すには、まずは型が使えるだけで十分です。
まずは基本の「型」を知り、忠実に守ることを心がけましょう。
多くの記事で使用されており、Webライターがはじめに押さえておいた方がいい型は、次の3つです。
Webライターがはじめに知っておくべき文章の3つの型
- PREP法 :Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順に書く。 論理的な説明に向きます。
- 頭括構成(逆三角形型) :結論→解説→補足→さらなる補足。ニュースやお知らせなど、要点を端的にすばやく理解させるのに向きます。
- 情報列挙型 :結論(主題)→情報1→情報2→…情報X→総括。多くの情報を認知させるのに向きます。
またここでは省きますが、セールスライターを目指すなら次の3つについても知っておくと良いでしょう。
- 新PASONA(パソナ)の法則(最近では「PASBECONA(パスビーコーナ)」ともされています)
- ストーリーフォーミュラ
- QUESTの法則
専門知識・技術的な知識を学ぶ
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 文章力に自信がない
- そもそも書くこと自体が楽しくない
- 業界知識や専門知識など、勉強しなければならないことが多い
Webライターに限ったことではありませんが、優れたアウトプットをするには、地道に勉強を続けていくほかにありません。
こればかりは、どんなに華々しく成功しているように見える先輩ライターでも同じです。
日常的に業界に触れ、ときには足を運び、自分自身で体験したことや人に取材したことが、そのライター独自の個性と強みになる。
僕も目指しているところですが、「あなたに書いてほしいんです」と言われるようなライターは、実体験と勉強を日々続けています。
とがっかりした声が聞こえてきそうで申し訳ないですが、ただ、周囲よりも効率よく勉強をする工夫なら可能です。
特に「スキルを習得する順番」は特に大切なポイントの一つだと言えます。
もしあなたが、どのような業界やジャンルについて書いていくかをまだ決めていないなら、今のうちに次の4つについて学んでおくとよいでしょう。
これらは、業界や執筆ジャンルが変わったとしても使える普遍的なスキルだからです。
早くに学んでおくとよい知識
- HTMLを用いたマークアップ記述(現行のHTML Living Standardに準じた形式で学ぶ。CSSはとりあえず後回しでOKです)
- WordPressの基本的な操作(テキストの入稿/タイトル・メタディスクリプションの記述/画像の埋め込み方法)
- SEOの基礎知識(心が折れない程度に、とりあえず「基本」と言われる本を3冊ほど読破すればOKです)
- 画像デザイン(ライターに画像制作を求める案件は多くはないですが、ライバルが少ないところで戦えます)
自分だけの強みを持つためにおすすめの教材
安易に直接契約ばかりを探さない
こんな理由で「きつい」と感じている方におすすめ
- 持ち逃げや詐欺などのトラブルに遭った
ライター
クラウドソーシングサイトを使うと手数料がかかっちゃうから、直接契約の方がいいよね
ライター
○○さんは直接契約をたくさん抱えていてうらやましいです!
SNSを見ていると、比較的、直接契約の方が好まれているような印象を受けます。
たしかに、サイトを介したやり取りを面倒だと考える気持ちはよく分かりますし、苦労して稼いだ報酬なら当然100%受け取りたいですよね。
ですが、安易に直接契約を急ぐことは、かえって「稼げるライター」から遠ざかってしまうおそれがあります。
詐欺や報酬未払いにも巻き込まれやすくなりますし、なによりも、直接契約では実績や評価を残しづらいからです。
Webライターが手がける記事の多くは、ライター名を明かすことはなく、クライアントに許可をもらわなければ自分の実績として公開できません。
つまり、過去の実績を、次の案件を獲得するための「営業資料」として使えないということです。
いくら優れたライティング力を持っていたとしても、実績を公開できないのでは説得力に欠けるでしょう。
すると、「今は稼げているけれど次に仕事が取れるかは分からない」と不安定な中で営業活動を頑張り続けていくしかありません。
手数料を引かれてしまうのは痛いですが、「実績や評価を貯めて自分のアカウントを育てる」と考えるのであれば、クラウドソーシングサイトにも大きなメリットがあると僕は思います。
アカウントに実績や評価の貯まってくると、営業活動を頑張らなくても毎日のようにスカウトが届くようになります。
はじめはクラウドソーシングサイトでの受注を中心に、記名記事や公開可能な記事実績を貯め、
クラウドソーシングサイトに頼らずに営業ができるようになったら直接契約に移行していくという流れがおすすめです。
そもそもWebライターを「きつい」と感じにくい、向いているのはどんな人?
これからWebライターを始めようと考えている、あるいはきつくて辞めようかと悩んでいるのであれば、
どんな人がWebライターに向いているのかを考えてみると判断のヒントが得られるかもしれません。
SNSを見ていると「Webライターきつい…」という投稿ばかりが目につき、「Webライター=きつい仕事」と全員が考えているように思えるかもしれませんが、一方で、ほとんどストレスなく取り組めているという人もいます。
僕が思う「Webライターに向いている性格や特徴」を10個にまとめてみました。
あてはまらない=Webライター向いていないというわけではありません。
あなた自身が気が付いていない強みを発見したり、ストレスなく取り組むための考え方のヒントとしてください。
「自分の文章」にこだわり過ぎない人
SNSで時々、こんな投稿を見かけることがあります。
実際のやり取りは知らないのでこの投稿が良いか悪いかを言うつもりはありませんが、
「一生懸命書いたこと」や「自分なりに考え抜いて書いたこと」を根拠に「自分の文章」に固執するのは、お互いにとってあまり良い考え方だとは思いません。
ライターの仕事は、「一生懸命書いたか」によって評価されるものではないからです。
ライター
自分ではこれが良いと思って書いたけど、クライアントさんは、サイトや会社の事情も踏まえて、こうした方がいいと考えたんだな
このように、自分の文章とクライアントが望む文章をある程度割り切って考えようとする人は、Webライターに向いているなと思います。
100%にこだわり過ぎない人
ベストを尽くすことはとても大切だと思いますが、「100%でなければいけない」とこだわり過ぎてしまうのもかえって良くないと思います。
ライターが考える100%と、クライアントが考える100%は全然違っているかもしれないからです。
「とにかく短期間で多くのコンテンツを書いてほしい」とクライアントが求めているのに、「完璧なものを」とこだわって1記事に数日もかけていては、いくら100%を満たしていたとしても「良いライター」ではありません。
この場合、稚拙な表現が含まれているなど多少改善の余地があったとしても、80%の記事を次々納品してくれる方が「良いライター」となるはずです。
「自分の中で作り上げた100%」に固執しすぎない人は、ライターの仕事に余裕を持って取り組みやすいように思います。
不安定な状況がストレスにならない人
特にWebライターをはじめたばかりのころは、収入も時間も不安定になりがちです。
不安定を嫌う人がいる一方で、不安定な状況を楽しめるタイプの人もいます。
刺激を求める性格の人や、いま不安定でも後にあればうまくことを過去の成功体験の中で知っているような人です。
こればかりは性格の「個性」としか言えませんが、安定を第一に考える人にとっても見習うべきポイントは多く存在します。
不安定な状況を楽しんでいる人たちの多くに共通していることは、「常に行動を続けている」ということです。
未開拓の分野で日々実験を続ける科学者のように、自分の行動とそれによって変化する成果を観測し続けています。
「次はどうすればもっと良い成果に変わるか」をくり返しの行動の中で考え続けていける人は、Webライターが陥る不安定な状況をむしろストレスなく楽しむことができるでしょう。
目標と現状を俯瞰して考えられる人
Webライターを始めていきなり十分な稼ぎを得られる人は、ほんの一握りしかいません。
たとえば始めて3ヶ月目の収入が5万円だったとして、「たった5万円しか稼げないなら辞めてしまおう」と多くの人が諦めてしまいますが、本当に心配するべきは、次の3点です。
- 目標を正しく設定できているか
- 設定した目標に対して現状はどうか
- 目標を達成する前に生活が破綻しないか
目の前のことだけに一喜一憂せず、中長期的なゴールと現状との距離を冷静に俯瞰できる人は、Webライターとしての成功を着実に歩んでいけるだろうと思います。
1人での仕事が得意な人
Webライターの仕事は、比較的1人きりで作業することが多い仕事です。
上司やチームメンバーから指示されなくても毎日デスクに向かい、中長期をみすえて自発的にスキルアップのスケジュールを立てられるなど、自律心の強い人はWebライターに向いていると言えます。
また、人との交流やつながりがなくても特に孤独を感じないという性格の人も、Webライターの仕事は比較的適していると思います。
時間管理が得意な人
スケジュールをきっちりと立てて着実に実行していくことに慣れている人は、Webライターの納期管理もきっと苦労なく行えるでしょう。
文章には「100点満点の正解」というものは存在しません。凝ろうと思えば、推敲に推敲を重ねいくらでも凝ることができます。
しかし、現実は納期に間に合わせる必要があるし、日々のタスクはWebライターの仕事以外にも存在します。
「この時間内に書き切る。そのためには…」と、自分が設定したスケジュールから逆算してやるべきことを考えられる人は、Webライターの仕事も、ほかの用事との両立もうまくいきやすいと言えます。
時間に対して柔軟な人
上記とは反対に、ある程度時間に対して柔軟に動ける人も、Webライターとしての強みを持っていると言えます。
実際の仕事の中では、クライアントからの発注が遅れたり、膨大な修正対応に時間がかかったりと、計画したスケジュールどおりにいかないことも多々あります。
また、急な用事が入ったり家族が体調を崩したりと、思うように仕事時間を確保できないこともあるでしょう。
事前にスケジュールを計画しておくことも大切ですが、それが崩れてしまったとしても、焦らず柔軟に次の手を打てる人は、仕事の中にストレスを感じにくい性格だと思います。
予定を詰めすぎない人
これは僕の持論ですが、Webライターとしてステップアップしていくために大切なことは「時々立ち止まって暇な時間を作ること」だと思います。
目の前のタスクに追われ続けていると、どうしても視野が狭くなってしまい、自分が今どの方向に向かっているのかを考えられなくなるからです。
予定を詰めすぎず定期的に自由な時間をつくることで、プロフィールやポートフォリオを更新したり、新しい案件や分野に目を向けたりする余裕を持つことができます。
今の自分に合った案件を運んできてくれるのは、1年前につくったポートフォリオと、今日作り直したポートフォリオ、どちらでしょうか。
立ち止まって現状を見直す余裕こそ、その日1000円多く稼ぐことよりも大切なことだと僕は考えています。
「スケジュール帳がぎっちり詰まっていないと落ち着かない」という人もいますが、仕事と暇な時間とのメリハリをつけようとする人の方がWebライターに向いているのではないかと思います。
収入や案件規模以外に仕事の価値を見いだせる人
ここまでWebライターの成功をわかりやすく収入中心で説明してきましたが、仕事の価値は当然収入だけでは語れません。
「有名人にインタビューできた」などインパクトある案件を受けたからすごいとも限りません。
収入や人からの評価だけに振り回されず、自分にとっての仕事の価値を見いだせる人は、思い通りいかなかったり失敗したりして周りが脱落していく中でも、Webライターの仕事を活き活きと楽しんでいるなと感じます。
文章を学び始めたばかりの人
これは性格や特性とは少し異なりますが、大切な視点なので10個目に含めます。
文章を学び始めたばかりの人も、「Webライターきつい」という感覚にはなりづらいでしょう。
ぶつかる壁のすべてが新発見で、可能性にあふれた伸びしろだからです。
このことは、初心者の方を見下して「まだまだ実態を知らない」いう意味で言いたいわけではありません。
あなたが今「きつい」と感じているということは、すでに「学びはじめ」の段階を抜け出している証拠だということが言いたいのです。
Webライターに対して憧れるだけでなく、自分自身の手で文章を並べ、頭を悩ませ、実際に記事を形にしてきた。
その結果、華々しい側面だけでなく、Webライターの現実にも目を向けられるようになった。
そのステップにいたるまで行動をしてきたことについては、どうか胸を張ってほしいなと思います。
「きつい」という感情は、今活躍しているライターの99.9%が同じように経験してきた気持ちです。
次のステップに進もうとしているからこそ「きつい」と感じているなら、もし解決できることが原因であと一歩を諦めようとしているなら、
この記事をきっかけにもう一歩踏み出してもらえると嬉しいなと思います。
きつい仕事の先にあるウェブライターのメリットは
最後に、Webライターの苦労を乗り越えた先に得られる「Webライターのメリット」を4つ紹介します。
「きつい」と諦めようとしている方は、そもそもWebライターのどういったところに魅力を感じて始めようと思ったのでしょうか?
メリットや魅力について思い出してみれば、Webライターの楽しい部分にも目が向きやすくなるかもしれません。
人間関係に対するストレスが激減する
人間関係のストレスが少ないというのは、多くのライターから聞く話です。
僕自身も、複雑な人間関係による気疲れは、会社勤めのころと比べてやはり激減しました。
クライアントとは必要な事柄についてのやり取りはあるものの、「ちょっと聞いてくださいよー」とグチを聞かされることもありませんし、飲み会に行って上座を用意しておくといった気をつかう場面は当然ありません。
会社員当時はそこまで感じていませんでしたが、いま振り返ってみると、複雑で多くの人間関係がある職場の中で働くというのはかなり神経を使っていたんだなと感じます。
仕事内容を自分で決められる
何をするか、何をしないかを自分で決められる働き方は、大きな魅力だと思います。
僕は新卒で入社したころ、電話対応がもっとも苦手でした。
「3コール以内に新入社員が出るものだから」と言われるがまま受話器を取るのですが、古くからの付き合いが多い会社だったこともあり、
???
えーと、僕です、僕。社長につないでもらったら分かるから。いいから早くしてもらえる?
といった電話ばかりで毎日うんざりしていました。
Webライターの仕事も、全てやりたいことだけやればいいというわけではありませんが、
少なくとも「この会社で働くなら」「新卒1年目なら」「男(女)なら」といった理由で、命令に近い指示を受けることはありません。
報酬などを天秤にかけて、自分に合う仕事や仕事相手、さらには働く時間や場所だって自分で決められるというのは、やはり大きなメリットだと思います。
仕事の価値を自分で決められる
僕はフリーランスになってからの半年間、とにかく単価アップにこだわってきました。
文字単価2円で受けたなら、「今の自分には2円以上の価値がある」と考えて、その後は2円以上のものだけに絞って案件を探すようにしました。
5円あたりで一度伸び悩んだことがありました。5円以上となると、案件数がガクッと減り、競争率が上がったからです。
それでも単価を下げることはまったく考えず、「自分の仕事には5円以上の価値があるんだ」と自分で決めました。
さらに、「今後10円の価値になる」ことを前提にして、「その価値を見出してもらうためには、今以上に何を提供すればよいか」を目標から逆算して考えました。
会社では一般的に、過去1年間の成果に対して「これだけ頑張ってくれたから今年はこれくらいの年収を払うね」と後から評価されますが、
Webライターは、自身の仕事の価値を自分で決めて売り出すことができます。僕は、この考え方が性に合っていました。
右肩上がりのスキルを身につけられる
文章は、プログラミングや映像制作などのように、日々ツールやトレンドが大きく変化するものではありません。
今日使えたスキルが明日から突然まったく使い物にならなくなるということはないし、今あるスキルに積み上げて着実に上達していくことができます。
その意味で、「常に右肩上がりのスキル」だと言えるでしょう。
「ウェブライターきつい」の正体は漠然とした不安。原因を明確化できれば必要な対策が分かる
最後に本記事を振り返ってみましょう。
Webライターがきついと感じている方に向けて、その原因と対策方法を見てきました。
きついと感じる場面には、具体的に次の14パターンがありました。
あなた自身が特に当てはまるものは、どれでしたか?
Webライターをきついと感じる14の場面
- 単価が低くて稼げない
- 案件が見つからない/獲得できない
- 体力的にしんどい
- 時間が不規則で大変
- 常に納期に迫られていて落ち着かない
- 家族や友人など周囲の理解が得られない
- クライアントとのやり取りに疲弊する
- 人と話す時間がないことがストレス
- 書きたい文章や書きたいテーマが書けなくて楽しくない
- 文章力に自信がない
- そもそも書くこと自体が楽しくない
- 業界知識や専門知識など、勉強しなければならないことが多い
- 持ち逃げや詐欺などのトラブルに遭った
- 周囲の「成功者」との比較がつらい
次に、「きつい」現状を変えるための実践的な17の方法を確認しました。
あらためて、あなた自身に合った改善策について読み直してみてください(「きつい」の原因と改善策の対応表を読み直す)
きつい状況を変えるための17の方法
- 自分に合う案件にしぼって効率的に探す
- ライバルと戦うフィールドをずらす
- 機材やソフトの力を借りる
- クラウドソーシングサイト以外で仕事を探す
- 時間の使い方を見直す
- 納期管理の方法を考える/見直す
- 目標と期限を明確にする
- 平均値を知る
- クライアントの意図を考える
- 昔の友人や同僚に連絡をとってみる
- ライター同士のコミュニティやオンラインサロンに参加する
- ライティング系のイベントや講座に参加する
- 「書きたいこと」「書きたい文章」とはそもそも何か考えてみる
- 参考にしたい文章を決める
- 文章の「型」を知る
- 専門知識・技術的な知識を学ぶ
- 安易に直接契約ばかりを探さない
漠然とした不安を明確化できたなら、あとは「実際に行動する」だけです。
「きつい」と苦しんでいる自分を解放してあげるのか、それとも明日以降も苦しいと思ったまま働かせ続けるのか。
変えられるのは今この瞬間のあなただけです。
この記事が明日を変える一歩を踏み出すきっかけとなることを願うとともに、行動するあなたを応援しています。